寿命が100歳!と麻生さん...男性寿命は81歳だし 健康寿命は72歳です...

IDeCo

50代半ばって平均寿命はずっと先のことだけど、健康寿命はそんなに遠い話ではないです。安倍総理が先頭に立ち、人知れず話し合われている未来投資会議。“70歳までの就業機会の確保に向けた法改正を目指します”... 一方、トヨタ社長は『終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた』と発言。

麻生太郎副総理兼財務相の おどし発言が大炎上

先日、麻生さんが笑いながらこんな発言をして大騒ぎになりましたが...
麻生太郎の発言
確かに麻生さんが生まれた1940年(昭和15年)に発表された平均寿命は47.40歳。これは1940年に生まれた赤ちゃん(麻生さん)が47年生きますよ...という数字。しかも生命表では、この寿命にあたる40代でも余命が25年前後と書いてある...(近年ではありえない)。現在78歳の麻生さんの平均余命は9.56年で88歳。
昭和初期に発表された平均寿命は信憑性が低いです。実際に亡くなった方の平均死亡年齢の統計はないのかな...

それはよしとしても、今は100歳...これはダメでしょ。男性の平均寿命で比較したいのであれば、直近の...今は81歳と言うべきです。20年もサバを読んで不安を煽ってはいけませんね。

政府(日銀)のマイナス金利政策の影響で銀行の収益が悪化している。麻生さんは金融担当大臣だから... 銀行の偉い人に「なんとかしてよ... 高い手数料収入のある投資にまわすよう国民に促してよ!」「よ~し任せとけ!」とばかりに、ちょっとした脅しのつもりが大炎上...みたいな。金融庁の報告にのっかてみた。。
投資で自助努力ができるくらい簡単に資産を増やせるのであれば、GPIFも苦労しないし年金も安泰のはず。。

生命表にみる健康寿命:人は70代から病気と背中合わせ

昨年2018年の女性の平均寿命は87.26歳。毎年発表される平均寿命とは、その年に生まれた赤ちゃんの平均余命のこと。では、私が生まれた年に発表された私の平均寿命はいったい何歳だったのかというと... 72.34歳。


生命表

厚生労働省が5年に一度発表する生命表というものがある。その中の平均余命が今の年齢に対する余命で、例えば56歳だと余命が32.45年なので88.45歳が平均寿命ということになる。生命表を見ると、死亡数が75歳から4桁になり、90代前半が寿命のピークとなるようです。

これに対して、健康上の理由で日常生活が制限されることなく過ごせる健康寿命というものがある。昨年発表された2016年の健康寿命は女性が74.79歳、男性が72.14歳です。医療の発展で命は助かるようになったものの、病気になる年齢はそんなに変わっていない。ましてや、 コンビニ飯やら保存料やら人工甘味料など、身体によろしくない食べ物を口にしてきた世代が今の90代のように長生きできるとも思えない。

『生きること』と『生存すること』の違い:政府は生存=働けると思っている

娘の病をとおして接する場面の多い【 生存率
大学病院の中には、やたらと高い生存率を掲げるところがある。例えば、寝たきりであっても、重い後遺症に日々苦しんでいても、この数字に入ることになる。『 生きる 』ことと『 生存する 』ことは別ものです。
平均寿命の88歳と健康寿命の74歳に14年の開きがあるように、寿命まで健康に生きられるわけではありません。

平均寿命を前面に打ちだして『88歳まで生きるんだから年金は65歳からでいいよね! いや、70歳からでもいいじゃない...』と、この国の偉い人は言うけれど... 健康寿命の平均が74歳ということは、それ以前に病気になる人もいっぱいいるということ。今の高齢者は60歳から年金が支給され病気になっても生活を営むことができた。これからは年金支給が65歳・70歳...となるだろう。病気になっても収入がないという世の中になる。。まるでクジを引くみたいに。

非正規雇用の人が病気になったら...:平均寿命を理由に年金先延ばしの前に

正社員の場合は、傷病手当金が最長18ヶ月支給される。しかし、国民健康保険には傷病手金当制度がありません。非正規雇用が4割を占める現状で、病気の治療で働くことが困難になっても生活の支えがない... 癌で働けないことを理由に退職しても、雇用保険の失業給付も受けることができません。

失業給付金 がん
がんと就労 治療計画話したら退職促された非正規社員の告白 アピタル

非正規雇用を増やすだけ増やして、未だに国民健康保険には傷病手当金制度さえないのが現状。癌患者への仕事の斡旋や失業給付など、優先してやるべきことがあるはずです。まずは、病気になった場合の不安の解消から...
国民健康保険に「傷病手当金」の仕組みがない理由:ダイヤモンドオンライン