病院ラジオ...2日間限定のラジオ番組 患者や家族のリクエスト曲を流す

病院ラジオ

自分にも重なる風景に、じわじわ...涙が。サンドウィッチマンの『病院ラジオ』という番組(NHK)。お昼頃、何気なく点けたテレビでやっていた。病院という場所と切っても切り離せない状況だからか...す~っと見入ってしまった。

場所は築地にある『国立がん研究センター中央病院』 築地市場のすぐ傍にあって、見上げるほど高くそびえ立つ巨大な病院です。2日間限定の出張ラジオ局。ゲストは患者さんや、そのご家族。病院内に流れるラジオの音に、患者さんも、ご家族も、お医者さんも、皆が耳を傾けている。

ラジオに出演しているお母さんも、子どもの前にいるお母さんも、皆さん本当に元気で明るい。なのだけど、手術室へ送り出し扉が閉まった後のお母さんは涙でいっぱい。また、ラジオ出演の後のインタビューで泣くお母さんもいる。

私も当時、西武池袋線の電車内で何度となく涙があふれ出したことがある。人に気づかれないように扉付近に立ち、上を見上げていた。まだ娘は20代前半だった。勿論、今でも手術が終わってICUで対面する怖さは、あの頃と何も変わっていない。術後説明を聞くのも怖くてしかたがない...何度も何度も、それを繰り返してきた。

今日、ラジオに出演していたお母さん方も、同じような時を過ごしているのでしょうか...
20代の女性が「治療法が残っているだけいいんだ...」と言っていた。すごくよくわかる。
あんなに巨大な病院の中に、そういうものと闘っている人がいっぱいいるっていうこと。

それにしても...“病院にラジオ局”って、なかなか思いつかない発想。
ただ、テレビ番組なんだな...と思うのは、話題の相手を別カメラが押さえていたり... ストーリーになっているところ。本当のラジオの場合、そこから先はリスナーの想像の世界で、そこが良かったりする。番組としてではなく本物のラジオ局が病院にあれば優しい。

きっと、サンドウィッチマンさんだから成り立っている番組のような気がする。あたたかくて優しい人たち。心地よく拝見できました。

患者さんやご家族が選んだリクエスト曲が病院内を流れます...
私のリクエストは...Mr.Children 彩り 病気が見つかった大学生の頃よく聴いていた曲